8勝7敗

日経225先物とオプションを中心とした資金の運用に関するブログです。

Option22Go!

トレードで毎月の小遣いを稼ごう

株を買うのにお金がもらえる!? 振り込め詐欺ではありません

こんばんは。

先週末から日経平均が動かないので、システムトレードはお休み中。

ところで今日は、ちょっと面白い話 

「上場したら間違いなく今の100倍以上になる株式が特別に安く買えるので、先に100万円振り込んでくれたら、その権利を差し上げます。」

という儲け話を持ち掛けられ、100万円振り込んだら騙された

という詐欺話を聞いたことありますよね。

では、こちらはどうでしょう?

株式が今より安く買える上に、お金までもらえますよ。

なんか、さらに怪しいですよね 。

でもホントなんです!

これ、オプションを使うと、可能なんです!

プットオプションの売り」ってご存知ですか?

オプションをかじったことがある人なら

損失無限大の最も危険な取引っていう印象が強いかもしれません。

たしかに損益曲線はこんな感じです(例:プット22000円売り)

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日経平均が22000円を切ると、谷底にまっしぐらという感じですね。

プットオプション売りは、難しく言うと「売る権利」を売るみたいな説明をしますが、別の言い方をすると、「買う義務」を引き受けることになります。

たとえば、日経平均が20000円に下がった場合、22000円のプットオプションを売った人は、22000円で買わなければなりません。
(いきなり、約200万円の損失を抱えてしまいます。怖いですね。)

例えば日経平均ではなく、日本を代表するトヨタ自動車の株式だったらどうでしょう。

トヨタ自動車の最近6カ月の日足はこんな感じです。

f:id:Option225:20190422163223p:plain

6ヶ月の最安値が6045円、最高値が7097円

このところレンジを上抜けして、最高値7097円をうかがう勢いですね。

そこで、Aさんは、6800円まで下がってきたら押し目買いしたいと考えます。

一方、トヨタの株を持っているBさんは、高値の7097円を抜けずに下げてきたら、6800円で確実に利益があるうちに売却したい考えます。

このAさん、Bさんの間を取り持つのがプットオプションです。

Bさんは、Aさんが株価が急落した場合でも必ず6800円で買ってくれるのでしたら、安心料(保険料)として30円支払ってもよいと考えます。(プットオプション買い)

Aさんは、例え一時的にトヨタ株が下がったとしても、日本を代表する会社であり、長い目でみれば6800円の買いはお得だと考えています。その上、30円もらえるのならば、6800円で買い取ることを約束します。(プットオプション売り)

Aさんから見れば、トヨタ株を今より安く買え、さらにお金までもらえる」ことになりませんか?

もし、トヨタ株が6800円まで下がってこなければ、Bさんから受け取った30円は貰い得です。

仮に6800円以下になったとしても、当初から6800円では押し目買いしたいと考えていたので、貰った30円を引いた6770円で更に安く買えることになります。

この取引ですが、有価証券オプション、通称「かぶオプ」と呼んでいて、JPXの有価証券オプションサイトで取り扱い銘柄が掲載されています。こんな感じ↓

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スゴくないですか!

ただ日本では、取り扱える証券会社が限られているうえ、流動性がかわいそうなくらいないのが大きな欠点です。
日経平均VI先物流動性がすごく良くみえてしまいます(笑))

ところが、アメリカ市場だと、こんな取引が当たり前にできてしまいます。
さすが金融大国のアメリカですね。

それを実践し、詳しくブログで説明している人がいます。

「オプションてんはち」さんです。

銀と米国株を使って、説明したような取引を行っています。

私も少しずつ国際分散投資をはじめようかな(笑)